ベトナムの電気代事情について

お客様から「1ヶ月の生活するためには電気代はいくらくらいですか?」と質問が多数あります。
結論から先に申し上げますと、コンドミニアムとサービスアパートメントで値段が変わります!
まず、日本の物価から考えた時に、ベトナムは「すべてが安い」というイメージがあるのではないでしょうか?
ここでは、実際にベトナムの電気代事情はどうなっているのか日本と比較をしてみたいと思います。
ベトナムは物価の安い国なので、電気代も安いでしょう?とお客様がおっしゃられることがございますが、実際にはそんなこともございません。
下記はベトナム電力公社(EVN)から引用した現在の電力小売価格(集合住宅用)となっています(2022年9月12日現在)
集合住宅などの場合(kWhあたり) |
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0 ~ 50 の kWh の場合 |
1.678VND |
(10.22円) |
51 ~ 100 kWh の場合 |
1.734VND |
(10.56円) |
101 ~ 200 kWh の場合 |
2.014VND |
(12.26円) |
201 ~ 300 kWh の場合 |
2.536VND |
(15.44円) |
301 ~ 400 kWh の場合 |
2.834VND |
(17.25円) |
401kWh以上の場合 |
2.927VND |
(17.82円) |
上記の価格を見た時に、日本よりも安い!と思った方もいるのではないでしょうか?
こちらは集合住宅の場合であり、ベトナムに居住している方のほとんどはサービスアパートメントにいらっしゃると思います。
その場合は上記の価格は適応されません。あくまでも上記の価格は分譲マンション用に設定されている価格となります。
ではサービスアパートメントは割高?!ボッタクりなの?
実際にサービスアパートメントに住んでいる方はどのように計算されるかというと、ベトナム電力公社(EVN)と法人契約しているオーナーとの契約によって価格が決まります。
電気代に関してはベトナム電力公社(EVN)と入居者様と契約しているわけではないので、価格が割高になる傾向があるようです。
一概にはぼったくりというわけではなさそうです。
外国人向けに高く設定しているということでもなく、ローカル向けにも似たような契約となっており、ベトナム電力公社(EVN)と法人契約しているオーナーとの問題になります。
では、日本とどれだけ違うの?というところですが、日本の電気料金はこのようになっています。
画像がうまく大きくならず、申し訳ございません。
リンク:経済産業省 資源エネルギー庁 引用
2020年度だと、家庭向けは23.2円(kWh)のようです。
結局サービスアパートメントに住むとどのくらいの単価(kWh)なの?
日本は家庭向けは23.2円(kWh)と聞けば、ベトナムは安いじゃないか!と思われますが、
先ほども申し上げた通り、日本人がベトナムで働くにあたり大半はサービスアパートメントになります。
弊社が独自に調べたところ、以下のような結果となりました。
(kWh) | ハノイ | |
サービスアパートメントA社(星5) | 3600VND | (21.86円) |
サービスアパートメントB社(星4) | 4000VND | (24.29円) |
サービスアパートメントC社(星3) | 4000VND | (24.29円) |
ちなみに、ホーチミンも確認を行ったところ、同価格帯のようです。(3500VND~4000VND)
つまり、サービスアパートメント入られている方は、電気代だけで比較すれば日本と同等もしくは少し高いかもしれません。
物価は安いので結果として支出は抑えられますが、暑い日、寒い日があるハノイにお住まいの方はお気をつけ下さいませ。