春から夏にかけて、ハノイ特有の賃貸物件のトラブルについて

ハノイは東南アジアの亜熱帯気候ではありますが、四季があります。12月から2月まで10度前後まで寒くなり、この時期がハノイの冬になります。湿度が高く気温が下がるのでより寒く感じられるので人によっては東京の冬よりも寒く感じる人がいるくらいです。
2月の旧正月明けから徐々に気温が上がっていき、3月の下旬には最高気温が30度近くになる日も出てきます。ただし夜中の最低気温は18度前後なのでこのころがハノイの春といえる季節になります。ハノイの春は住居のトラブルが多く発生する時期でもあります。その具体例をここでピックアップして紹介したいと思います。
湿気によるカビ発生
ハノイは亜熱帯気候で湿度が高い場所なので年中カビの発生はあります。しかし、冬の間はこのカビの広がりが止まるのでなくなったように感じます。4月に入り、温かくなり出すとこのカビの発生が気になり出します。特に窓際の日陰の壁に発生します。ハノイの賃貸物件の特徴はレンガ造りにモルタルで固めた壁です。日本の壁はクロスを貼った壁が多く、湿気をある程度調整してくれるのですがモルタルの壁は湿気の調整がありません。なので雨が降り、湿度が上がりさらに気温も上がると数日でカビが発生します。風通しの悪いクロゼットの服にもカビが発生することも多いです。
対処方ですが、クロゼットの服は風通しを良くすること(詰め込みすぎない)や、日が出ているときに干すことなどで対処出来ます。壁に発生したカビは賃貸物件のメンテナンスに依頼して取ってもらうことも出来ます。
虫の発生
一年中虫は発生していますが、特に多く感じるのはこの季節です。蚊は25度ぐらいが一番活発に活動するようで、ちょうどこの時期にみられます。蚊に刺されるとまれにデング熱やジカ熱に感染して高熱を出すこともあるので注意が必要です。賃貸の物件では定期的に防虫剤をまいて予防しているところもあります。
ダニや室内に発生する他の虫も夏前までによく見られるようになります。日本では見たことも無い虫もおおく、中には触るだけで皮膚に炎症を起こす虫もいるのでむやみに直接さらわず、殺虫剤で処理した後も直接さららないでティッシュペーパーで包んで処分するなどで対応した方が良いです。
エアコンの水漏れ、匂い
数か月間エアコンを使用しなかったためにエアコンフィルターにカビが発生することが原因で負いが発生します。また、冷気を作成する際に発生する水を処理するパイプがつまり、水漏れが発生することがあります。エアコン取付されている壁に水漏れの後が残っている場合もあります。対処法はメンテナンススタッフにエアコンフィルターの掃除を依頼して匂いの元を除去してもらいます。物件によっては毎年定期的にメンテナンスをしているところもありますが、一度も掃除をしていないところもよくあります。物件選びの際はそのあたりも良く注意して選ばれるのが良いと思います。
まとめ
賃貸物件は内見でみて気に入った立地、間取りや室内の装備などで選ばれることが多いですが、実際に生活をするとこのような問題に事前に対応してる物件やそうでない物件など内見ではわからないことがあります。ベトナム人にとってこのような問題は問題としてとらえておらず、対応しないオーナーや運営者も中にはおります。物件を決める際は賃貸仲介会社に相談して決めることをお勧めいたします。